型 DT_DATEおよびDT_DBTIMESTAMPの間での変換がサポートされていない・・・

MicrosoftSSISを使ってExcelファイルを取り込もうとしたら、「型 DT_DATEおよびDT_DBTIMESTAMPの間での変換がサポートされていないため、列"Report Date"を挿入できません。」というエラーが発生。

f:id:chamotte:20170623225909p:plain

結論としては派生列を使って列を変換しないといけないみたい。英語になってしまうが下記の方の説明が役に立った。MSへの皮肉もこめられていて面白い。

http://www.dominicbordelon.com/2015/05/04/ssis-tip-converting-datetime/

この手のIT系の情報は日本語よりも英語で検索したほうが求めている情報にたどり着くのが速いきがする。最近、ますますそうなってきているのは気のせいだろうか。

無題

ときどきどうしようもなく体がだるくなることがある。起き上がることすら億劫に感じ、寝ているような起きているような半覚醒した状態で5時間も6時間も横になる。時間がもったいないという焦りは感じるが、とにかく何もしたくない。夕方ごろにのっそりとおきあがるが時間を無駄にしたというような後悔の念しか浮かばない。社会人になってからはだいぶ頻度が減ったが、それでも2~3か月に一度、なにもない土曜日や日曜日などに発生する。

働いていると人間の悪意やネガティブな感情に接することがよくある。知らないことをわかっていて聞いてくる、できないことがわかっていて依頼してくる、必要な情報をつたえない、無視をする、人前で小馬鹿にするなどだ。そうしたとき人間の底意地の悪さというものを感じ絶望的な気分になる。立ちすくむ。正直いまだにこの世の中の底意地の悪さの底がわからない。

2人以上人が集まると無意識のうちに比較がはじまる。暗黙の序列のようなものが発生し、そういったものに敏感な人は何とかして自分が優位に立とうとする。立とうとするが、しかし比較する基準(資産、学歴、容姿など)はそれこそ無限にあるわけでその競争にはきりがない。自分が他者より優れていると感じるところは強調し、他者のほうが優れていると感じるところは相手を貶める。延々とそれが繰り返される。大昔や原始的な集団であれば決闘といったより直接的な対決となるのだろう。が、学校や職場などではそうしたことは社会通念上許されていないため、よりオブラートに包んだ争いになる。より抽象的なレベルでのいがみ合い言い争い。そうした争いに熱意をもって取り組めるひとがうらやましい。面倒くさくなってしまうからだ。

自分も他者の中に自分より優れたものをみると嫉妬や悪意などが芽生えることがある。そうした感情を自分の中にみつけると心底嫌になり、人との関係をもつことが億劫になる。本来であればそうした感情を原動力として追いつこうと努力するのがあるべき姿なのだろう。なのだろうが、そうした競争が面倒だ。

お互いに意識しあいながらそうしたものは微塵も感じさせずに仲良さそうにふるまっている(少なくともそのようにみえる)人たちがいる。お互いの腹の底にはいっさい触れず、その場その場の状況で人との距離感を適度にとり笑顔と軽やかな話題で場をつなぐ。そういったことが自分にはできない。なにかこう演技をしているような気がして、ぎこちなくなってしまうからだ。左手で握手をしながら右手で殴り合う。そういう器用さが生きていく上では必要なのだろうか。

就職について考えてみた①

通勤時間は貴重な時間だ。TVを観たり横になったりできないぶん、読書や勉強に専念できる気がする。車両の中に閉じ込められ他に何もやることがないのだから当然かもしれない。家にいるとなまじいろいろな選択肢があるためか、昼寝をしたりゴロゴロしたりして無為に時間が過ぎてしまうことが多い。特に朝の通勤は一番頭がさえる時間のためか読書がはかどる。読書に集中したいときはずっと電車にのっているほうが効率的なのかもしれない。

仕事から帰るときは、疲れているためか頭がぼーっとすることがある。こういうときは実用書っぽい本を読もうとしてもなかなか読書がすすまない。何度読んでも文章が頭にはいってこないからだ。そんなときは小説や漫画をKindleで読んだり、Feedlyにたまった記事をみたりして駅に到着するのを待つ。これはこれでささやかな幸せを感じる時間ではある。

先週、仕事帰りの電車で下記のブログをみつけ、思わず読みふけってしまった。

www.keikubi.com

警察官を目指していたものの警察学校でいじめにあい退職、その後、人と接することが好きではないにもかかわらず、ブラック企業で飛び込み営業などをされていた方のブログだ。それぞれのエピソードがリアルで身につまされる。この方の経験とは比較にならないが、以前、いまでいうブラックっぽいIT企業で働いていたことがある。50人にみたない小さな会社で離職率が高く、3年もいれば古参の部類にはいるところだった。やたらと連帯感を強調し、ただでさえ忙しいのにボーリング大会やバーベキューなどが定期的に行われた。新入社員は忘年会や新年会で一発芸を強要され、けっこう全力で取り組まされる。地域のカラオケ大会へエントリして歌を歌うというのもあり、夜中まで働いた後の平日の夜、カラオケボックスに同期の新入社員があつまり、毎日振り付けの練習をしていたことを覚えている。入社した当日より朝から夜中まで毎日働き、休日もなにやらイベントが多かった気がする。そうした環境にどっぷり浸かると、いつのまにかその狭い会社の中の関係性だけで生きるようになってしまう。特に他の会社で働いたことがないと、その環境が当たり前のことだと考えてしまうようになる。私の場合、洗脳というと言い過ぎだが、ある種の視野狭窄であったことは間違いないだろう。

 

24時間営業のジムに行ってみた。

24時間のジムに行っている。トレッドミルや各種マシンなど最低限のものだけがおいてあり、自分のことは自分で行うスタイルだ。従来のオーソドックスなジムと比べ、非常に心地がいい。それはなぜだろうか。考えてみた。

 

①自分の好きな時間にいつでもいける

最大の売りだとは思うが24時間いつでも利用できる。これは非常に便利だ。平日はだいたいジムにいけるのは21時や22時など遅い時間だ。従来のスポーツクラブだと22時か23時にはしまってしまう。また1時間前には閉館のアナウンスが流れ居心地がわるくなる。24時間のジムであれば時間を気にせずいつでもいくことができる。深夜0時にいって軽く運動することもできるし、朝の5時にいって運動した後に会社にいくこともできる。いづれにせよジム側の時間の都合を気にしなくてよいのは非常に気持ちが楽だ。以前通っていたジムは朝の10時~22時まで(土日は20時まで)といった制約があったため、ジムの開いている時間までに行かなければならず少なからずストレスとなっていた。いまはそのようなことを一切考えないでいい。

②変な挨拶がいらない

従来のスポーツクラブは営業時間中は必ず施設側のスタッフがおり、目をあわせるたびに大きな声で挨拶をしてくる。そのこと自体は悪いことではない。悪くはないが、こちらも人として挨拶をしなければいけないような気がして、ときどき面倒に感じることがあった。特に気分が落ち込んでいる時などはそういうのが嫌でジムにいかなかったりした。24時間ジムでもスタッフがいるときはそうなのかもしれないが、そもそもがスタッフが従来のジムのようにたくさんいない。現在通っている24時間ジムでは、いまのところ入会するときに接点があっただけだ。普段かよっている際はいつも21時以降の夜間になるためかスタッフにあったことはない。

③社交場ではない

上記の②と関係するが、従来のスポーツクラブは体を鍛える点以外に社交場のような機能を提供しようとしている気がする。ダンスやヨガなどを通じて仲間をみつけて、みんなで仲良くといった雰囲気だ。スタッフがやたら笑顔で挨拶をしてくるのもそうした点を意識しているのだろう。もちろんそうしたものを求めている人たちはいるだろう。が、そうしたものを求めておらず、ただ単純に体を鍛えたいだけの人たちも一定数いる。振り返れば昔ジムにいっていたころはトレッドミルとマシンくらいしかほとんど利用していなかった。ダンスやヨガなど各種クラスが提供されていたが、ほとんど行くことはなかった。それはどのような気軽なものであったとしても、それらの活動から生じる人間関係のようなものにあまり関わりたくなかったからだ。ただ黙々と一人で運動ができればそれでよかったのだ。

④更衣室・シャワーが個室

従来のスポーツクラブは更衣室やシャワーが個室ではなく共有スペースとなっていることが多い。大きな部屋にロッカーがたくさん置いてあり、ロッカーの前で着替えるスタイルだ。そしてシャワーにいくときは更衣室で裸になり共有の浴室に向かう。いくつになっても見知らぬ人に裸をみられるのは気持ちのよいものではない。特に中年になり太ってきたなどの理由で運動をする場合は尚更だろう。こうした浴室ではしばしば銭湯のような大きなお風呂、ジャグジー、サウナなどがついていたりする。一人で利用する場合はともかく、他にもたくさん人がいる浴室でこれらを使うことはあまりない。たいていの場合、シャワーを浴びたらそそくさとでていく。また、こういう場所では体をふく場所も共同になっていて、ここでも人の目を気にしながら体を急いで拭くはめになる。今通っている24時間ジムは、ロッカーは共有スペースにあるが、それとは別に個室の更衣室が設置されている。服を着替えるときは着替えをもって更衣室にはいり着替える。その間は完全に一人だ。シャワーを浴びる際も必要な着替えをもって個室のシャワールームへ行きシャワーを浴びる。ここでもやはり一人だ。人目を気にせず服を着替えたりシャワーを浴びることができるようになっている。

 

ここまで書いて感じるが24時間ジムはよくできた仕組みだ。体を鍛えるという目的に特化し従来のジムが提供していた過剰なサービスをそぎおとすことで、利用者の利便性を高めコストを抑えている。丸ごとビルを一つ借りてプールをつくったり大浴場をつくったりするよりも、必要なマシンと簡易なシャワールームだけを設置するほうが最初に大きな投資をしなくていいぶんリスクも少ないだろうし店舗の展開もはやくできるだろう。必要な従業員の数も少なくて済む。今後スポーツジムの主流となっていくのではないだろうか。

 

いいことばかり書くのもなんなので気になった点も書く。24時間ジムの最大の弱点は恐らくセキュリティだろう。入館カードがあればだれでも24時間入館できる。スタッフがいない時間もおおい。更衣室やシャワールームが個室である点もプライバシーという点からは優れているが防犯上はあまりよくないといえる。24時間対応のセコムや防犯カメラを導入することである程度はそのあたりを担保できるのだろう。できるのだろうが、やはりお年寄りや女性はその点に不安を感じるのではないだろうか。

 

 

 

 

USCPAを受けてみて その②

ここのところ休日が長く感じられる。USCPAの勉強をしていたころは常に焦燥感があり、ゆっくりできるはずの週末も落ち着いた気分になることが少なかった。今は好きなだけ好きな本を読み、Netflixを見たりして過ごしている。ここ2~3年、電車にのっているときは、いつもテキストを読んだり問題を解いたりしていた。今はぼんやりと電車の窓から外をながめ、移り行く景色を楽しんだりしている。

CPA Examination ServicesよりCongraturatory Letterと呼ばれる正式な合格通知が木曜日に届いた。最後の科目の試験が1月上旬だったから試験完了から合格通知の受領まで約3か月もかかった。スコアレポートだけだとなんとなく終わった感じがしなかったが、合格通知がくると安心する。本当に終わったのだと。

改めて総括してみるととてもユニークな試験だった。全部コンピュータ受験だったり、一人一人に違う問題がでたり、難易度が変化したりだ。一番やっかいだったのが、テストを受けている最中にそれまでの正答率でコンピュータ側が問題の難易度を調整している点だ。手ごたえがあったときほど点数が悪く、出来が悪いと感じたときは高得点だったりするので試験が終わっても結果がでるまで、もやもやが消えない。

あとUSCPAは客観的な指標で難易度を設定することが困難なテストだ。よく難易度の話がでてくるが、結論としては難易度は受験する人によるとしか言えないだろう。その人のバックグラウンドによって通常の試験よりも極端に難易度の感じ方が変わるように思う。予備校などのサイトでUSCPAについて調べるとよく以下のような記述が目につく。

①1,000時間、一日2~3時間の勉強を1年~1年半で合格可能

②問題が素直でやさしい

③難しい英語は使われない

④合格率は40~50%

どれも嘘ではないが誰にでもあてはまるわけではないという点でこういう商売の巧妙さを感じた。いずれも前提条件がおそらく意図的に取り除かれている。より正確に伝えようとすると以下のようになるだろう。

①(TOEICほぼ満点、ものすごく地頭がいい、高度な会計・ビジネスの知識がすでにある場合)1,000時間、一日2~3時間の勉強を1年~1年半で合格可能

②(膨大な量があるけれども)問題が素直でやさしい

③(非常にわかりずらい言い回しが多いが)難しい英語は使われない

④(大学/大学院で会計を専攻しており、英語Nativeのアメリカ人の)合格率は40~50%

①については、会計・ビジネス知識はなかったもののTOEIC900点以上で簿記2級も取得していたが、勉強を開始してみるととても1,000時間で終わるようなものではないことがすぐにわかった。日本人でこの試験を1,000時間で合格する層は一定数はいるのだろうがおそらくマジョリティではないだろう。

②については、たしかに難問奇問はでない。簿記2級なんかと比べても問題自体はそれほど難しくはない。ただ試験範囲が広範にわたり量が非常に多い。1科目の問題集が1000~2000問もあったりする。問題集を1周やっただけでは通常の受験生はまず受からないだろうから、何周かすることになる。そうすると1科目につき、予備校の講義をうけてテキストを読み込んだあと、数千問の問題を解くことになるわけで作業ボリュームとしては非常におおい。USCPAに関しては1問1問の問題が難しいかどうかといった尺度でみてもあまり意味がないような気がする。

③については、文学や哲学のような難解な言い回しの英語は確かにでない。たしかにでないが、平易な表現だからわかりやすいかというとそうでもなかったりする。特にAuditやRegulationのBusiness Lawは計算問題はいっさいでず、各選択肢の微妙なニュアンスの違いから正解を選択しなければならない。試験は大学または大学院をでたNativeのアメリカ人を想定して作成されている。それらのアメリカ人が微妙だと思うようなニュアンスで書かれた英文を非Nativeの日本人が解読する必要があるわけだから、英文自体は平易かもしれないが簡単かどうかといわれると首をかしげざるを得ない。

④についても確かに嘘は言っていない。AICPAの資料でもUSCPAの受験者の各科目の合格率は約50%だ。2人に1人は受かる試験というとすごく簡単なテストのような気がしてくる。してくるが、実際に受けてみてそれほど能天気なテストではないことは身に染みてわかった。試験を受ける条件として多くの州が150以上の単位と一定数の会計・ビジネス単位を要求している。それはとどのつまり、試験自体がある一定の専門知識をもった層を対象にしていて、英語がNative並の大学院レベルの知識をもったアメリカ人を対象としているということではないだろうか。しかも一回の試験が2~3万円するわけで、冷やかしでうける人たちもいないだろう。こうして考えると、ある程度事前に準備をして試験に望んだ、会計・ビジネスの教育を大学で受けていたアメリカ人が受けても半分しか受からないともいえる。日本人が受ける場合、50%の合格というのはあまりあてにならない気がする。

いろいろ書いたが重箱の隅をつつくような問題はでず、コツコツやれば誰でもいつかは受かるとてもフェアな試験だと思う。ただ日本においては実際以上に合格までに必要な努力の量が低く見積もられていて、勉強開始後に悩む人が多いのではないかと思う。ものすごく難しい試験ということはないが、1~2年ちょろっと勉強して受かるようなものでもない。しかも人によって難易度の感じ方に大きな差があるだろう。不思議なテストだったというのが終わってみた感想だ。

タックス・ヘイブンとタックス・イーターを読んでみて

前から気になっていた2冊の本を今週読み終えた。岩波新書の『タックス・ヘイブン』と『タックス・イーター』という本だ。

USCPAの勉強をするまでは、買い物をした際の消費税や自分が勤めている会社がどのような税金対策をしているかについては全く考えたことがなかった。100円を払えば当たり前のように8円を税金としてとられ(平成29年現在)、毎月の給料からはかなりの額の税金がひかれている。人が年老いていくのと同じように、日常生活において”税金”とよばれる国家への上納金が発生することをまるで自然現象のようにとらえていた。そもそも税金というとなんの面白みもない事務作業、江戸時代の年貢のようなイマイチなイメージしかもっていなかった。

はじめて上述の2冊の本を手にした際、その表紙のデザインが岩波新書の白と赤のスタンダードな表紙であったことから学術書っぽい感じの印象を受け一瞬ひるんだが、読んでみると非常に明快でわかりやすかった。我慢して読む類のものではなく一気に引き込まれる内容の本だった。

全世界において生活の隅々から有無をいわさず徴収されている天文学的な額の税金をめぐり、国家や地球レベルでどのようなことが発生しているかが非常に興味深くかかれてあった。AppleAmazonなどの多国籍企業が租税回避の疑いでたびたびニュースになっている。話題としてはよく聞くが実際にどうやって回避しようとしたのかやその背景についての情報はあまり報道されず何となくやきもきしていた。単にお金持ちの会社が法人税を節約しようとして悪事を働いているといった単純な構図ではなく、その背後には生き残りをかけた各国の思惑であったり、経済のグローバル化やIT化による経済活動の質の変化が背景にあることがよくわかった。各国の法律やルールは国境をこえることはできないが、お金は国境をたやすく超えることができる。その点をついた多国籍企業による租税回避や各国によるお金の呼び込み合戦が生々しくて描かれていて面白かった。まったく同じ経済活動をやっているのに売上をたてる国によってとられる税金が全然違うのであれば、より有利な国に売り上げをつけかえたくなるだろう。国によって巻き上げられる税金がタックスイーターで描かれているような使われ方をしているのであればなおさらそう思うだろう。

私のような庶民の人生のあらゆる局面から掠め取った巨額の税金が国家によって不明瞭のまま蕩尽され、毎年のように天文学的な借金が増えている。富裕層や大企業は、法律は国境を超えられないがお金は国境を超えられるという仕組みを利用し国家におさめる税金をなるべく避けようとする。資源や強い産業がない国はそうした租税回避をおこなう富裕層や企業を呼び込み巨額のお金を取り込む。国家のインフラを支える負担は庶民に押し付けられ富裕層や大企業はタックスヘイブンに富を蓄積していく。昨今、世界的な貧富の差が話題になるがこうした仕組みも関係しているのだろうか。全世界で統一された税に関する仕組みができればこうした状況も改善するのかもしれない。が、諜報機関が暗躍し各国の思惑が三すくみ状態となっているような現状では夢物語のような気もする。

このような状態がつづくのであればどの国に所属するかよりもどの多国籍企業に所属できるかが今後全世界の庶民にとって重要になっていくのかもしれない。

USCPAを受けてみて その①

あれは6年近く前だろうか。東日本大震災があった直後くらいの時期だ。ふいにUSCPAを受験しようと思い立った。いまとなっては明確な動機が思いだせないが、英語の勉強にもなるし1~2年で終わりそうだしという気軽な気持ちだった気がする。2017年1月に最後の科目を合格し受験が終わったわけだがその経過と感想を書いてみる。

まずUSCPAは、FAR(財務会計)、BEC(企業経営環境・経営概念)、AUD(監査及び諸手続き)、REG(諸法規)の4科目から構成されている。このあたりの情報はアビタス、TAC、プロアクティブなどの受験予備校のホームページで詳細が記載されている。これらの科目を18か月以内に全て合格すると科目合格となる。合格点は75点となっており、AICPAのサイトによると2016年は45%~55%程度の合格率のようだ。2011年からは日本での受験が可能となっている。

合格までに10回受験した。FARが2回、BECが3回、AUDが2回、REGが3回だ。勉強していたころ、USCPAについて書かれているいろいろなブログなどを読み漁った。BECを難しいと感じる人が多い印象をうけた。私の場合、最後にうけたREGがぶっちぎりで一番苦しんだ科目だった。

予備校に通信講座の手続きにいった頃は、まだ余震が続いていた時期で、予備校で入学手続きをしている時もすこし大きな地震が発生し、事務の人が不安そうな表情をしていたことを覚えている。2011年に入学をしたものの、タイミング悪く仕事が忙しくなり、また婚活・結婚などのイベントもかさなり、結局最初の受験ができたのが2013年11月となってしまった。下記、その後の受験とテスト結果だ。

2013年11月 FAR 60点台後半で不合格

2013年11月 BEC 70点台前半で不合格

2015年4月   BEC 70点台前半で不合格

2015年7月   BEC 70点台後半で合格

2015年10月 AUD 60点台後半で不合格

2016年2月   AUD 70点台後半で合格

2016年4月   FAR  80点台前半で合格

2016年8月   REG  50点台前半で不合格

2016年11月 REG  60点台後半で不合格

2017年1月   REG  80点台後半で合格

順番としてはBEC→AUD→FAR→REGの順で合格している。個人的に感じた難易度はREG>BEC>AUD>FARだ。REGは当初かなり甘く見ており、最初の試験ではじめての50点台をたたきだしてしまった際は目の前が真っ暗になった。もしかしたら受かっているかもなどという甘い期待をしながら、合格発表の日に会社のトイレでスマホから点数を確認したときに表示された点数をみて、文字通りしばらく何も考えられない状態となったことを覚えている。かなり勉強してのぞんだ2回目のREGも60点台で不合格となり、もう合格は無理かもしれないと試験をやめようかと思うくらいに追い込まれた。最初に合格したBECのExpireまであと2日というタイミングだったこともあり、正月休みをほぼ勉強にあててのぞんだ3回目のREGでようやく合格したときは思わず涙目になってしまうくらい嬉しかった。BECは試験範囲があいまいで1回目、2回目ともにぎりぎり不合格となり、3回目でようやくぎりぎり合格した。管理会計は範囲が明確でとっつきやすくITは本業がシステムエンジニアなので問題なかったが、EconomicsとCorporate Governanceは予備校の授業とテキストだけでは理解できず、いろんな本を読み漁った記憶がある。

勉強中にもっとも印象にのこったのが、受ける時期によって受かりやすさが違うのではないかという誰かの指摘だ。Another71というアメリカの受験生のコミュニティサイトがある。受験勉強期間中たまに目を通していたのだが、そこに書いてあったのかな。いまとなっては思い出せない。だれかのブログだったような気もする。USCPAの試験は、年4回、Q1(1月と2月)、Q2(4月と5月)、Q3(7月と8月)、Q4(10月と11月)に受験できる。優秀な成績でこの試験を突破する人たちをイメージすると、会計専門の大学院を卒業し会計事務所で働きながら受験しているアメリカ人たちをイメージできる。そうした人たちはおそらく本業がいそがしいQ1の時期の受験は避け(アメリカの企業は12月決算がおおい。監査・税務が3月ごろまで忙しい)、それ以外の時期に受験するので、Q1は比較的受かりやすいのではないかという指摘だ。AICPAの合格率だけみると受験時期によって合格率にはほとんど差がないようにみえる。ただ実際に受験してみた感想としては、前年のQ4に60点台で不合格だったAUDとREGが、3か月後のQ1にうけるといづれも15点近くアップして合格している。もちろんその期間死に物狂いで勉強したということもある。が、しかし、本当かどうかわからないが個人的には時期によって受験者の質の違い、ひいては受かりやすさの違いがあるのではないかと感じている。