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USCPAを受けてみて その①

あれは6年近く前だろうか。東日本大震災があった直後くらいの時期だ。当時、とある企業でシステム導入支援のような作業を行っていた私は、ふいにUSCPAを受験しようと思い立った。いまとなっては明確な動機が思いだせないが、英語の勉強にもなるし1~2年で終わりそうだしという気軽な気持ちだった気がする。2017年1月に最後の科目を合格し受験が終わったわけだがその経過と感想を書いてみる。

まずUSCPAは、FAR(財務会計)、BEC(企業経営環境・経営概念)、AUD(監査及び諸手続き)、REG(諸法規)の4科目から構成されている。このあたりの情報はアビタス、TAC、プロアクティブなどの受験予備校のホームページで詳細が記載されている。これらの科目を18か月以内に全て合格すると科目合格となる。合格点は75点となっており、AICPAのサイトによると2016年は45%~55%程度の合格率のようだ。2011年からは日本での受験が可能となっている。

合格までに10回受験した。FARが2回、BECが3回、AUDが2回、REGが3回だ。勉強していたころ、USCPAについて書かれているいろいろなブログなどを読み漁った。BECを難しいと感じる人が多い印象をうけた。私の場合、最後にうけたREGがぶっちぎりで一番苦しんだ科目だった。予備校に通信講座の手続きにいった頃は、まだ余震が続いていた時期で、予備校で入学手続きをしている時もすこし大きな地震が発生し、事務の人が不安そうな表情をしていたことを覚えている。2011年に入学をしたものの、タイミング悪く仕事が忙しくなり、また婚活・結婚などのイベントもかさなり、結局最初の受験ができたのが2013年11月となってしまった。下記、その後の受験とテスト結果だ。

2013年11月 FAR 60点台後半で不合格

2013年11月 BEC 70点台前半で不合格

2015年4月   BEC 70点台前半で不合格

2015年7月   BEC 70点台後半で合格

2015年10月 AUD 60点台後半で不合格

2016年2月   AUD 70点台後半で合格

2016年4月   FAR  80点台前半で合格

2016年8月   REG  50点台前半で不合格

2016年11月 REG  60点台後半で不合格

2017年1月   REG  80点台後半で合格

順番としてはBEC→AUD→FAR→REGの順で合格している。個人的に感じた難易度はREG>BEC>AUD>FARだ。REGは当初かなり甘く見ており、最初の試験ではじめての50点台をたたきだしてしまった際は目の前が真っ暗になった。もしかしたら受かっているかもなどという甘い期待をしながら、合格発表の日に会社のトイレでスマホから点数を確認したときに表示された点数をみて、文字通りしばらく何も考えられない状態となったことを覚えている。かなり勉強してのぞんだ2回目のREGも60点台で不合格となり、もう合格は無理かもしれないと試験をやめようかと思うくらいに追い込まれた。最初に合格したBECのExpireまであと2日というタイミングだったこともあり、正月休みをほぼ勉強にあててのぞんだ3回目のREGでようやく合格したときは思わず涙目になってしまうくらい嬉しかった。BECは試験範囲があいまいで1回目、2回目ともにぎりぎり不合格となり、3回目でようやくぎりぎり合格した。管理会計は範囲が明確でとっつきやすくITは本業がシステムエンジニアなので問題なかったが、EconomicsとCorporate Governanceは予備校の授業とテキストだけでは理解できず、いろんな本を読み漁った記憶がある。

勉強中にもっとも印象にのこったのが、受ける時期によって受かりやすさが違うのではないかという誰かの指摘だ。Another71というアメリカの受験生のコミュニティサイトがある。受験勉強期間中たまに目を通していたのだが、そこに書いてあったのかな。いまとなっては思い出せない。だれかのブログだったような気もする。USCPAの試験は、年4回、Q1(1月と2月)、Q2(4月と5月)、Q3(7月と8月)、Q4(10月と11月)に受験できる。優秀な成績でこの試験を突破する人たちをイメージすると、会計専門の大学院を卒業し会計事務所で働きながら受験しているアメリカ人たちをイメージできる。そうした人たちはおそらく本業がいそがしいQ1の時期の受験は避け(アメリカの企業は12月決算がおおい。監査・税務が3月ごろまで忙しい)、それ以外の時期に受験するので、Q1は比較的受かりやすいのではないかという指摘だ。AICPAの合格率だけみると受験時期によって合格率にはほとんど差がないようにみえる。ただ実際に受験してみた感想としては、前年のQ4に60点台で不合格だったAUDとREGが、3か月後のQ1にうけるといづれも15点近くアップして合格している。もちろんその期間死に物狂いで勉強したということもある。が、しかし、本当かどうかわからないが個人的には時期によって受験者の質の違い、ひいては受かりやすさの違いがあるのではないかと感じている。